Masataka Kurose 《 Untitled (Centrifugal of Pink) (2) 》
¥38,000
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Acrylic on paper, mounted on wood panel
27.3 × 19 cm
2023
*作品は展覧会後9月以降の出荷になります
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from September after the exhibition
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Untitled (Centrifugal of Pink)(2)
優美な線を凝視する人々に対して、力動的な想像力がもっとも気違いじみた代替物を示唆する。すなわち、きみが、夢想するもの自身が、展開する優美さになるのだ。いまかりにきみがきみ自身のうちに優美な力を感じるとせよ。きみ自身が優美さの貯蔵庫であり、飛翔の力であることを意識するとせよ。きみがきみの意志自体のうちに、羊歯(シダ)の若葉のように、巻きついた渦巻模様をもっていると考えてみたまえ。
ガストン・バシュラール「空と夢」
生命感に満ちたピンク色の線が、生成りがかったニュートラルな空間の中を旋回しながら飛び交っています。コシの強い刷毛筆を滑るように走らせることで生み出されるこのかすれた線は、唐の時代、左官職人が壁を塗る際の無為自然の刷毛目から着想された、「飛白体」という書法が元になっています。その線の様子は、薄いヴェールが風に乗って、翻りながら天を舞う光景を思わせます。
Reference
文字以前の文字、形以前の形を描く 黒瀬正剛 作品集出版記念展「Lines」LVDB BOOKS 三木学評
https://etoki.art/review/4990
paperC REPORT|黒瀬正剛個展「Lines」
https://paperc.info/on-site/report_masataka-kurose_lines
Masataka Kurose
Masataka Kurose (b. 1978, Osaka) is an artist currently living in Ikoma city, Nara prefecture. In 1999 he graduated from Seian University of Art and Design’s Illustration Course in the Department of Creative Arts. Through various colored lines derived from brush-and-ink art forms, Kurose’s visual practice is a constant process of expressing the world as a totality of energy prior to its division into letters, symbols, and pictures. In 2022, first art book “Dots - Lines” published.
美術家。1978年大阪生まれ。奈良県生駒市在住。1999年、成安造形短期大学 造形芸術学科 イラストレーションクラス卒業。
色彩を帯びた、筆墨に由来する多様な線を用いて、この世界を、文字・記号・絵画などによって文節化される以前のエネルギーの総体としてとらえるべく、制作を続ける。2022年、初となる作品集「Dots - Lines」を刊行。
https://sn-ga.tumblr.com/